AIは、使い込むほどに「こんなことまで任せられるのか」と驚かされます。今では、手順を教えて必要な連携を設定すれば、記事の作成からWordPressへの投稿、公開まで進めてくれます。
もちろん、記事の精度にはまだ物足りないところもあります。ただ、文章のうまさだけで評価すると、AIの便利さを見落としてしまいます。情報を集め、整理し、管理画面に入力する。そうした一連の仕事まで任せられることに、大きな価値があるからです。
AIに任せられるのは、文章を書くことだけではない
AIに記事を書いてもらっても、そのまま使えるとは限りません。自分の経験や考えを伝える文章なら、なおさらです。言い回しを直したり、視点を加えたりするうちに、「結局、自分で書く方が早い」と感じることもあるでしょう。
しかし、ウェブサイトに必要なのは、そうした文章ばかりではありません。物件情報や店舗情報、よくある質問への回答、お知らせなど、すでにある情報を正確に整理して届けるページもあります。
こうしたページでは、文章を書く以外にも多くの作業が発生します。資料から必要な情報を拾い、項目ごとに整理し、WordPressに入力して体裁を整える。件数が増えるほど、この繰り返しが運営の負担になります。
AIは、手順を設定することで、この情報整理から投稿までをまとめて進められます。具体的な設定方法は、次の記事で紹介しています。
AIに記事投稿を任せたほうが効率が良い事例
不動産ポータルサイト
不動産ポータルサイトでは、物件ごとに建物名、専有面積、間取り、最寄り駅、管理費などを登録します。資料を見ながら同じ項目を何度も入力する作業は、AIに任せたい仕事の一つです。
掲載許可のある物件資料を読み込み、必要な情報を抽出して、サイトの対応する項目へ入力する。弊社の不動産ポータル向けテーマ「GRAVITY」で作ったサイトでも、こうした運用が考えられます。
→ 不動産ポータルサイト向けWordPressテーマ「GRAVITY」
毎回長い説明をする必要はありません。あらかじめ、AIが参照する指示書に作業手順をまとめておきます。
- 指定した物件資料から、建物名、専有面積、間取り、最寄り駅、徒歩分数、構造、管理費を抽出する。
- WordPressの物件登録画面を開き、それぞれ対応する項目へ入力する。
- 資料にない情報は推測で埋めず、確認が必要な項目として報告する。
- 登録済みの物件との重複を確認し、指定した状態で保存する。
実際には、入力先や画像の扱い、下書きで止めるか公開まで進めるかなど、もう少し細かく決めます。最初に動作を確かめて手順を整えれば、次からは「この物件資料を登録して」「直近1週間の新着物件だけ追加して」といった指示で、同じ作業を繰り返せます。
サイトの仕様が変われば調整は必要ですし、登録内容の確認も欠かせません。それでも、毎回すべての項目を人が手入力する負担は大きく減らせます。
口コミレビューサイト
同じ考え方は、「REHUB」を使った口コミレビューサイトにも応用できます。
→ 口コミレビューサイト向けWordPressテーマ「REHUB」
例えば、自動車整備工場の口コミサイトを作る場合、まず必要になるのは、各工場の所在地や営業時間、対応サービスなどを載せた紹介ページです。掲載する工場が100件あれば、情報収集や入力にも相応の手間がかかります。
そこで、掲載に利用できる情報源を指定し、必要な情報の整理とページ作成をAIに任せる。実際の利用者が書く口コミとは別に、サイトの土台となる店舗情報を効率よく整備できます。
対象件数が多く、ページの形式がそろっているほど、こうした仕組みを作る意味は大きくなります。
弊社で導入しているAI記事
弊社でも、すでにAIによる記事の自動投稿をしています。TCDテーマのカスタマイズ情報を共有する「TCD LABO」の記事作成です。
もとになるのは、お客様から届いた問い合わせメールと、スタッフが書いた回答です。AIがそのやり取りを読み、ほかのお客様にも役立つ内容かを判断したうえで、記事として要約・編集し、WordPressに投稿します。
個別のお客様に答えた内容でも、同じ疑問を持つ人はほかにもいるかもしれません。メールの中だけにとどまっていた知識を記事にすることで、多くの人が参照できる情報に変えられます。
使うツールは、GmailとWordPressです。以前なら、人がメールを探し、記事にまとめ、管理画面を開いて投稿する必要がありました。その複数のツールをまたぐ作業を、AIがまとめて進めてくれます。
手順を設定したあとは、私は「実行して」と伝えるだけです。
ここが、使っていて特に凄さを感じるところです。文章の作成を手伝ってもらうだけでなく、一連の仕事を任せられる。この感覚がつかめると、AIの使い道は一気に広がります。
AIに任せて生まれた時間を、何に使うか
ウェブサイトには、自分の経験や考えをじっくり伝えたいページもあれば、正確な情報を整理して届けることが大切なページもあります。すべてに同じだけの手間をかける必要はありません。
どの作業をAIに任せ、どこに人の判断や経験を使うか。その配分を考えることが、これからのサイト運営では大切になると思います。
物件情報や店舗情報の入力を効率化できれば、現地での取材や独自の写真撮影に時間を使えます。問い合わせへの回答を記事にする作業を任せられれば、さらに踏み込んだ解説や、新しい企画に取り組めます。
AIを使っただけで、サイトに個性が生まれるわけではありません。差別化につながるのは、浮いた時間で何を積み上げるかです。
使い込むほどに感じるAIの凄さは、仕事を早く終わらせることに加えて、これまで手が回らなかったことに取り組む余地を作ってくれるところにもあります。

