AI時代にホワイトカラーは不要になるのか

仕事

AIが進化すれば、ホワイトカラーはいなくなる。

以前は、そんな未来を想像していました。しかし、実際にAIを使ってみると、ホワイトカラーの仕事が完全になくなるわけではなさそうです。

むしろ、これからは「AIに仕事をさせること」が、ホワイトカラーの重要な仕事になっていくのではないでしょうか。

単純作業はAIに置き換わっていく

ホワイトカラーの実務は、大きく次の2つに分けられます。

  • 単純作業
  • クリエイティブな作業

このうち、単純作業の多くはAIで代替できます。情報収集やデータ整理、文章の要約、メールの下書き、資料作成など、これまで人が時間をかけていた業務をAIに任せられるようになりました。今後、AIの性能がさらに上がり、業務システムとの連携が進めば、自動化できる範囲はますます広がっていくでしょう。

クリエイティブな仕事も無傷ではない

問題は、クリエイティブな仕事です。
AIはすでにブログ記事を書けますし、画像も作れます。しかも、一定以上のクオリティで仕上げてきます。ただし、その精度は体感として6〜8割程度。10割ではありません。

例えば、このメルマガもAIに書かせることはできます。過去の文章を読み込ませれば、文体や内容もある程度は再現してくれるでしょう。しかし、そのまま配信できる原稿は、それほど多くありません。

AIが作った成果物は、大まかに次の3つに分かれます。

  • そのまま使える
  • 編集すれば使える
  • ボツになる

「使えそうで、そのままでは使えない。でも、まったく使えないわけでもない」
この微妙なラインにあるものが多いのです。

指示の出し方を工夫すれば精度は上げられますが、それでも最後は人間による判断や編集が必要になります。

AIは技能の価値を確実に下げる

AIがクリエイティブな仕事を完全に代替できないからといって、影響がないわけではありません。これまで専門家にしかできなかった仕事を、AIがある程度までこなせるようになれば、その技能の希少性は下がります。

例えば、これまで1万円だったライターの仕事が、5,000円や6,000円になる可能性はあるでしょう。AIで下書きを作り、人間が仕上げれば、従来より少ない時間で完成させられるからです。つまり、ライターが完全に不要になるわけではないが、同じ仕事に支払われる報酬は下がるという話です。

おそらく、さまざまな職種で同じことが起こります。

AIを使うホワイトカラーは生き残る

一方、単純作業をAIに任せられるようになれば、ホワイトカラー一人あたりの生産性は大きく上がります。

これまで数時間かかっていた仕事が、数十分で終わることも珍しくありません。その意味では、ホワイトカラーが不要になるというより、「AIを使って高い生産性を発揮できるホワイトカラー」が残っていくのでしょう。

もちろん、AIをうまく使えない人にとっては厳しい時代になります。

また、一人あたりの生産性が上がれば、企業全体で必要とされる人数も減っていく可能性があります。10人で行っていた仕事を、AIを活用する2〜3人で回せるようになるかもしれません。

数人で時価総額1兆円の会社が生まれる?

その先には、少人数で巨額の売上を生み出す企業が登場するかもしれません。

従業員はわずか数名。それでも時価総額は1兆円。
以前なら現実味の薄い話でしたが、今では十分にあり得る未来として語られています。以前書いた、こちらの記事の内容も、いよいよ「今まさに起きている話」になってきました。

歴史を振り返ると、インターネットの普及によって、少人数でも大きな売上を上げられるようになりました。プログラムによって手作業が減り、営業活動もウェブサイトやメルマガ、インターネット広告などを使って半自動化できるようになったからです。

仕組みを作り、広告を出す。
それだけで、多くの人に商品やサービスを届け、利益にレバレッジをかけられるようになりました。

そして今、私たちはAI時代に入っています。
AIは既存の業務を効率化するだけでなく、これまで人間にしかできないと思われていた仕事まで引き受け始めています。

この流れは、今後さらに加速していくでしょう。もしかすると、インターネットが社会を変えたときとは比べものにならないほどのスピードで、企業の形や働き方が変わっていくのかもしれません。

大阪生まれ。株式会社デザインプラスという会社を経営しています。 WordPressテーマTCDを運営したり、ブログやメルマガを書いたりしてます。

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