本格的にAIを活用していると、上位プランを契約していても、すぐに利用上限へ達してしまいます。開発規模が大きくなるほど、AIにかかる費用も膨らんでいくわけです。米国系AIは、基本的に利用料が高め。そこで選択肢に入ってくるのが中国AIです。
私もいくつか使ってみましたが、少なくとも無料版を試した範囲では、大きな性能差は感じませんでした。率直に言って、悪くありません。
話題の中国製AI「Kimi」を使ってみた。その実力と、知っておくべき注意点
とはいえ、中国AIと聞くと、
「なんとなく怖い」
「情報を抜かれそう」
というイメージを持つ人も多いでしょう。
実際のところ、ユーザーの情報がどこまで、どのように扱われているのかは、外からでは完全にはわかりません。では、米国系AIなら安心なのかというと、それも断言はできないでしょう。
ただ、KimiやDeepSeekが特定の政治テーマへの回答を拒むことがある点には、どうしても信用面で疑問が残ります。一方で、すでに多くの人が意識しないまま中国AIを使っている、という現実もあります。
あなたが使うAIの「中身」、実は中国モデルかも 米企業のAPI利用で58%
今は、AIが別のAIを使う時代です。普段利用しているアプリやツール、外部サービスに搭載されたAIが、裏側で別のAIモデルを呼び出している。その選択肢には、当然ながら中国製のAIモデルも含まれています。
つまり、「中国AIは怖いから使わない」と思っていても、完全には避けられない世界がすでにできあがっているのです。
そして、価格の安さはやはり魅力です。事業でAIを使う場合、処理するトークン数が増えるほど、わずかな価格差が利用総額に大きく影響します。安くて、性能も悪くない。そうなれば、使われる機会が増えるのはごく自然な流れでしょう。
現在は、「高度な作業にはこのモデル、単純な処理には安価なモデル」というように、用途に応じて複数のAIを使い分ける方法が主流になりつつあります。
これから大規模にAIを活用していくなら、米国系か中国系かだけで判断するのではなく、幅広いモデルにアンテナを張っておく必要がありそうです。