失敗をケチると、成功が遠のく

趣味

今は、お金をかけずに起業できる時代です。SNSを始めれば、誰でも個人事業主を名乗ることができます。ブログもネットショップも無料で作れるし、仕事で使うソフトも無料のものがたくさんあります。

昔と比べれば、起業や副業を始めるハードルはかなり下がりました。ただ、手軽に始められるようになった一方で、なかなか結果が出ない人もたくさんいます。

そういう人を見ていると、ある共通点があります。
「全部無料でやろうとする人」です。

ブログも無料、ネットショップも無料、ポートフォリオサイトも無料、LPも無料、仕事で使うソフトも無料。広告にもお金をかけない。私は、これでは事業を伸ばすのに時間がかかると思っています。事業で結果を出したいなら、ある程度はお金を使った方がいい。その方が圧倒的に早いからです。

無料にこだわるほど、検証に時間がかかる

たとえば、「ECで稼ぐ」と決めたとします。だったら、まずはちゃんとしたネットショップを作る。必要な機能やデザインがあるなら、そこにはお金をかける。

そして、商品を作ったらアクセスを集める。アクセスがほとんどない状態で、
「この商品は売れるのか」
「この価格でいいのか」
「このLPでいいのか」
と考えていても、正しい結果を得るまでに時間がかかります。

100人しか見ていない状態で売れなかったとしても、商品が悪いのか、価格が悪いのか、そもそもアクセスが少なすぎるのか判断できません。だったら広告を使ってアクセスを集め、検証した方が早い。

もちろん、お金を使えば必ず成功するわけではありません。重要なのは、お金を使うことで「試せる回数」を増やすことです。

全部無料でやっていた料理研究家

昔、7年くらい「料理研究家」として活動している人にアドバイスしたことがあります。コンセプトは悪くありませんでした。むしろ、うまく見せれば注目を集めそうな内容でした。

でも、7年活動しても泣かず飛ばず。その人の活動を見ていて、理由は明確だと思いました。全部無料でやろうとしていたからです。

  • ブログも無料。
  • ポートフォリオサイトも無料。
  • SNSも無料。
  • LPも無料。
  • 広告も出さない。

もちろん、無料のサービスを使うこと自体が悪いわけではありません。問題は、周りも同じ条件で同じようなことをやっていることです。

SNSで発信する。無料ブログを書く。無料サービスでページを作る。そんな人はゴマンといる。

その中で自分だけが自然に見つけてもらえるのを待っていたら、芽が出るまでに何年かかるか分かりません。時間をかければ、いつか結果が出るかもしれない。でも、1年や2年で結果を出したいのであれば、必要なところには積極的にお金を使った方がいいと思います。

失敗を恐れる人は、失敗の回数が少ない

全部無料でやろうとする人を見ていると、もう一つ共通点があります。「失敗を恐れている」ということです。

お金を使って結果が出なかったら嫌だ。
広告費を使って売れなかったらもったいない。
有料サービスを契約して、意味がなかったら損をする。

その気持ちは分かります。ただ、失敗を恐れると「失敗の試行回数」が減ります。

お金を使うのがもったいない。

試せることが少ない。

失敗回数も少ない。

何がダメなのか分からない。

正解にたどり着くのに時間がかかる。

こういう構造です。事業では、最初から正解が分かっていることなんてほとんどありません。

商品を作ってみる。
広告を出してみる。
LPを作ってみる。
価格を変えてみる。
デザインを変えてみる。
売り方を変えてみる。

そして、失敗する。

失敗したら、「なぜダメだったのか」を考えて次を試す。この繰り返しによって、少しずつ正解に近づいていきます。つまり、失敗しないことが重要なのではありません。致命傷にならない範囲で、たくさん失敗することが重要なのです。

私は創業直後からお金を使っていた

私自身は、創業してすぐの段階から躊躇なくお金を使っていました。サーバー、独自ドメイン、仕事で使うソフト、画像素材など、必要だと思ったものはどんどん試しました。

当時を思い出すものの一つが「素材辞典」です。今は素材サイトから画像をダウンロードするのが普通ですが、当時は画像素材を収録したCD-ROMが家電量販店などで販売されていました。

一般的には制作会社やWebデザイナーが購入するような商品で、個人ブログでこうした有料素材を使っている人はほとんどいなかったと思います。そもそも当時は、個人ブログを視覚的に良くしようと考えている人自体が今ほど多くありませんでした。

だからこそ、少しお金を使うだけでも周りとの差別化になりました。無料ブログに無料素材を使っている人が多い中で、こちらは有料のサーバーを使い、独自ドメインを取得し、有料素材を使う。

それだけでも違いが出ます。大きな投資である必要はありません。周りが誰もお金を使っていないところでは、少額の投資でも差になります。

創業当時、最もお金を使ったのは広告です。商品が売れたら、そこから生活費を引いて、残ったお金を広告に突っ込む。そんなことを何年か続けていました。

広告費を使ったのに売れない。
思ったような反応が出ない。
期待していた施策がまったく機能しない。

でも、その失敗があるから、広告の出し方もわかってきます。

ダメだったものは潰す。
うまくいったものは残す。

そして、うまくいったものにさらにお金を入れる。これを繰り返す。人より失敗の回数が多ければ、それだけ多くのデータが手に入ります。だから、正解にも早くたどり着けます。

会社のお金と自分のお金では、まったく違う

こういう話をすると、
「私は会社で何億円もの広告予算を任されていたから、広告には慣れています」
と言う人がいます。

でも、会社のお金を運用するのと、自分の身銭を切るのとではまったく違います。

自分で稼いだ100万円から10万円を広告に使う。
そして、その10万円が何の成果も生まずに消える。

これは会社の広告予算を使うのとは感覚が違います。自分のお金なら、本気で考えます。失敗したら痛いからこそ、次の一手を真剣に考える。この経験も事業では重要です。

無料で起業できる時代だからこそ、チャンスがある

今は無料で起業できます。副業なら、ほとんどお金を使わずに始めることもできます。だからこそ、身銭を切って投資できる人は少ない。裏を返せば、自分の身銭を切って積極的に投資できる人はチャンスです。

まとめると、お金で買えるのは「試行回数」、正解にたどり着く切符を買っているのと同じです。

失敗をケチると、成功も遠のきます。

大阪生まれ。株式会社デザインプラスという会社を経営しています。 WordPressテーマTCDを運営したり、ブログやメルマガを書いたりしてます。

関連記事

目次