正義・悪の単純な二元論で社会を見る現代人

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偉大な漫画家やなせたかし氏が描いた「アンパンマン」。子供の頃によく見ていましたが、その頃から好きではないんですよね。ストーリーに入り込めない。

理由は「バイキンマンがかわいそう」だからです。いつもボコボコにされるじゃないですか。ちょっとお弁当奪ったくらいで、村のみんなからボコボコにされるのです。アンパンマンがやられるとみんなが手を差し伸べるのに、バイキンマンがリンチにあうと喜びが共有される。ホラーなんですよね。かわいそうだから、いつもバイキンマンが勝ってほしいと応援していましたが、必ず負けるのでいつも残念な気持ちになってましたね。

この話を今まで色んなところでしましたが、理解されたことはあまりありません。

アメリカの映画でもそうですが、日本のアニメや戦隊モノでもこういう正義と悪の二元論で語られる作品は多いです。二元論の作品が社会に与えた影響は小さくないでしょう。実際、人間関係の見立てをアンパンマン・バイキンマンのような単純な二元論で捉える人が世の中の大半を占めるように思われます。

ですが、現実にある人や組織の対立軸って、悪の敵は悪、正義の敵は正義だったりすることが多い。政治の闇を追求するジャーナリズムも闇、みたいな。悪と悪で潰し合っていると。争いは同類間でしか起こらない。

まぁ、「正義」「悪」というのも人間が決めた基準に過ぎないですよね。だから、100%正義、100%悪というものも存在しません。浄・不浄と捉える方がしっくりきます。

バイキンマンが人の弁当を奪うと、奪われた側が悲しい気持ちになります。奪われた側も不浄な気持ちが宿る可能性がある。しかし、これを解決のために相手をボコボコにしても根本的な解決にはなりません。手を替え品を替え、またやります。現実であれば、バレないようにより巧妙な手法で行われます。また、奪われた側も奪う側に回る可能性もある。

なぜ人から奪うのか。その根源にも目を向けなければなりません。もしかしたら、孤独、愛の不足といったものが不浄の温床となっているのかもしれません。

というようなリアルな現実に沿ったものを描いてくれないとストーリーに入り込めないです。子供でもそういうのはわかりますからね。

現代人は安易に正義・悪の二元論で捉えがちです。ニュースを見ても、99%が二元論で語られます。その思考に至ること自体が不浄です。そんなに人間は綺麗なものじゃないですよ。清濁併せ呑む感覚が理解できなくなっているのも現代の闇でしょう。

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中田俊行

1982年大阪生まれ。株式会社デザインプラスという会社を経営しています。
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