文章から滲み出る本性は隠せない

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文章というのはメールにしてもブログにしても本性がどこかしら滲み出るものなんですね。文章の語尾だけでも人柄が出るものですから。文章はごまかしが効かないコンテンツなわけです。

ただ、ごまかせないがゆえにおもしろい。読まされてしまいますよね。なぜおもしろいかというと、本音が聞けるからです。有名人でも本音で話す人は賛否含め、気になる存在として多くの人を引きつけます。それと同じで文章は伝えたいことがあるからこそ本音が出やすい。だから、読まされてしまうわけです。

とは言え、書き手の中には本性が出るのを嫌い、出来上がった文章を大いにデフォルメしようとする人も少なくありません。私自身もそうで一度はやってみたことがあるわけです。私の場合は本性が出るのが嫌というより「感情の部分は削いだ方がいいんじゃないか」という疑問から、情報部分だけを残したりしてました。

でも、後から読むとわかるのですが全然おもしろくないんですね。文章としては洗練されてるっぽくなるんですが、引きがない。取扱説明書みたいに無機質、かつ空気みたいな文章になってしまうわけです。これをメディアだったりランディングページでやるのはどう考えても微妙、というか弱い。必要な情報がそこに書かれていても、読まれなかったり共感してもらわなければ意味がないからです。

となると、余計なごまかしはやめて自然体で書くことが一番となるわけです。そうすると自然な形で人間性が表に出てくる。それに対して、好きか嫌いかという意見が出てくるのはしょうがない。むしろ、好きか嫌いかはっきり分かれるくらいでちょうどいいんです。嫌われたくない思いが強すぎると誰からも好かれませんから。

もっというと、文章はいくらデフォルメしても本性は消しようがありません。デフォルメした形跡からも人間味が出るからです。「この人は恥ずかしがり屋なんだな」とか「自信がないんだな」とか色々分かってしまうわけです。やっぱりごまかしが効かないんですね。だったら、最初からごまかさないほうがいいということになりますよね。

こういうことを書くと文章を書くのが怖くなるかもしれませんが、全部出してしまうと楽なものです。「俺はこういう人間なんだ」って。多くの人は本性を隠して生きているわけですが、本性は誰もが人間味溢れているわけで、人はそこに惚れるわけです。本性を出せば好き嫌いがはっきりする部分ではありますが、好きと言ってくれる人も必ずいるわけなので隠すことはないわけです。

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中田俊行

1982年大阪生まれ。株式会社デザインプラスという会社を経営しています。
WordPressテーマTCDを運営したり、ブログやメルマガを書いたりしてます。

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