まず映画のストーリーは、弟子が何者かになりたい一心でお金儲けに目覚めるところから始まります。彼はモデル与沢氏と出会い、マルチ商法を使った情報商材販売を始めます。そして、がむしゃらにやることで経済的な成功を収めるわけです。ただ、こういうビジネスは成功すればするほど、騙される人も雪だるま式に増えていく構造になっています。必ず崩壊が待っているのです。そして、案の定お金も彼女も失ってしまうわけです。
ここまでは、やっぱり人を騙したら天罰が下るんだよなー、というありがちなストーリーなのですが、最後にうしじまくんはうなだれる弟子に向かって次の言葉をかけます。
「自分の全人生を賭けて勝負したんだろ?
すげーじゃねぇか。なんもしてねぇーやつよりよっぽどマシだ。」
そうなんですよね。人生は熱をどれくらい持ったかだと思うんですよ。自分が情熱を燃やした分だけ、その時間は充実する。人生をふと振り返ってみた時、そうした時間を思い起こすことはやっぱり気持ちが良いわけです。
また、最初から斜に構えたり諦めたりしていれば、そこから何かを学び取ることもできないんですね。けれども、自分と常に戦っている人は、仮にそれが失敗に終わろうとも失敗ではないんですよ。大きな収穫がその人の中に残るということなんです。だから、何にもしてないやつよりもずっとマシだというのは真理ですね。
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