大企業の無駄から見る日本企業の実態

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日本の一般的な企業には無駄がたくさんあるわけです。特に大企業はその象徴だと思います。これまで聞いた話によるとこういうことはたいていの大企業に当てはまるようですね。

・スタンプラリー
・社内資料の作成に膨大な時間をかけている
・会議のリハーサルがある(席順や進行など)
・TO,CCは役職順に並べる(役職は名簿で調べなければならない)
・上司が帰るまで帰れない
・新人は宴会で芸を披露しなければならない
・SlackやGoogleDriveなど便利なアプリを導入できない
・無知な上司を説得するコストが異常に高い

スタンプラリーというのはこちらの記事でも書きましたが、複数のチェック体制のことですね。平社員なら、係長→課長→部長というふうに上司の決裁をもらうわけです。そのため、見積書の作成にも1ヶ月かかることがあるそうです。

うちにも製品の購入を検討したいからと大手企業から連絡を受けることがあります。ただ、すごくめんどくさいんです。稟議書を上げるために、誓約書、契約書、見積書を上げてくれと言うんです。しかも判子がほしいから紙にしてくれと言う。製品を検討してもらえること自体はありがたいですが、当社ではECサイトからボタンをポチッとするだけで購入できるわけです。価格帯が低いのもそうしたやり取りを想定していないから。その上、契約書には「業務上なんらかの損失が出た時には当社が全額補償しなければならない」という項目がしれっと盛り込まれている。当然対応してられないわけですよ。

スタンプラリーの風習は、誰も責任を取りたくないことの現れですね。平社員、係長、課長とみんなで決めたんだから誰も悪くない、最悪損失が出た場合は外部に振れるように保険をかけておく。そんな印象を受けましたね。責任は取りたくないけど重要なポジションには就きたいということでしょう。

1万2万の買い物をするだけでこれだけの人件費をかけているわけですから、ある意味ですごいよなぁと思います。裏を返せば、価値を生み出す仕事を普段やってないということです。じゃあなぜ大企業はこんな状態でも業績を上げられるのか。一部の優秀な人によってもっていることもあるでしょうが、一番大きな要因は強力な既得権を確保していることです。すでに販路や流通ルートは確保しているので、事業を継続しているだけで一定の売上は見込めるのです。つまり、この優秀な自動販売機に人が群がっているのが日本の大企業というわけです。

これでは新たなイノベーションは生まれません。何にも変わらないまま日々が過ぎ去り、没落していくという話なのです。

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中田俊行

1982年大阪生まれ。株式会社デザインプラスという会社を経営しています。
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