弊社でも某求人メディアに掲載した際に「847名」の応募がありましたが、その枠では多くても100名ほどくらいしかないんだそう。このように同じ媒体とは思えないほどの差が出ることがあります。
でも、よくよく考えてみると不思議な話です。彼らは常に求人広告に携わる「プロ」なのでしょう。でも、なぜ高い効果を出せないのか。答えは簡単です。彼らはマニュアルに沿ってルーティンに文面をパカっとはめていくだけなので、一見キャッチコピーっぽくはなっているのですが、人の心に響くものではないわけです。何の心も動かされてない人が書いたコピーで人の心を動かすなんて無理です。無味乾燥な機械的な文章か、あるいは自信のない文章に終わってしまうわけです。
求人広告だけでなく、広告全般の文章はテクニックだけでは何ともなりません。一見、それっぽい文章が書かれてたら「カッコいい」と社内スタッフはそう思うかもしれませんが、ユーザーに響くとは限りません。広告の目的はコンバージョンですよね。だから、いくら見た目が良くても、ユーザーに届かなければ意味がないわけです。
では、良いコピーとはどういうものか。
求人広告に限って言うと、最低でもこういった流れが必要です。
- 企業を知る
- 理念に溶け合う
- 感動にフォーカス
- 適切なコピーを考察
1の「企業を知る」は企業に取材するだけでは分かりません。担当者が話す情報だけを鵜呑みにするのでなく、自分で企業のサイトを見るなり、商品をよく見るなり、そして、その商品は競合と比べてどうなのか、どういうところが優れているのか。また、その優れた部分はなぜどこから生み出されるのか。といったことを掘り下げなければなりません。
そこまで企業に向き合ってこそ、そこで働くトップやスタッフたちの思いを理解することができますし、彼らの思いと溶け合うことができます。そこに心を突き動かされたことにフォーカスし、膨大な情報から適切なコピーを考える。
良いコピーとは人のこころの中から生まれるものです。だから、どういうこころの働きをしたかが、コピーの訴求力に直結するのです。文章はマニュアルでも学べますし、テクニックだけでそれっぽくはできます。ただ、それでは人の心を動かすことはできません。遠回りで説明臭く、野暮ったくしかならないのです。それはメリットを打ち出すほど、”嘘”を書いてしまうことになる。
どんな仕事にも言えることですが、マニュアル習得の段階で成長が止まる人、自分の制作物への問いを続けてきた人との間には天と地の開きが出るものです。
この記事へのコメントはありません。