任天堂のモノづくりの凄さを語る

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任天堂という会社はモノづくりの会社として本当すごいと思うんですね。私もファミコン世代なので任天堂にはリスペクトの気持ちがあるわけです。任天堂について語りだすと止まらないんですが、一つ言えることはハードを提供する会社なのに、ソフトが作れる会社だったということ。モノづくりの会社として尊敬できるのです。

ファミコン黎明期ってまだ何もない白地のキャンパスのような時代だったわけです。どんなゲームがヒットするか以前に、どんなゲームを作れるかも前例がほとんどない中でモノづくりが行われていたと思うのです。そんな中、色んなジャンルのゲームを生み出していったのが任天堂なんです。

1983年、私が生まれたばかりの頃にファミコンも生まれたわけですが、任天堂は初期の数年間でアクション、シューティング、テニス、ゴルフ、レース、サッカー、戦略シュミレーションゲームなど、幅広いジャンルで生み出している。そして、それらのどれもおもしろいんですよね。

特に心に残っているのが、「ファミコンウォーズ」。非常に頭の体操になる戦略シュミレーションゲームなんですが、当時のコンピューターの性能の中でよくこんなものを作れたなと思うわけです。ルールやゲームバランス、そしてボリューム等すべてが完成されている。これを超える戦争系の戦略シュミレーションって今探してもなかなかないというレベルなんですね。こんな感じで、今あるゲームはたいていがこの時代に生み出されたものの進化系だったり変化系だったりするわけです。

80年〜90年代の日本のゲーム業界は世界でも敵なし状態だったわけですけども、任天堂がファミコンという舞台で強烈なコンテンツを連発でリリースしてきたからこそ、様々な優秀なソフト開発会社が国内で立ち上がり、スーパーファミコンやプレステ、セガサターンなどの次世代機が生まれてたという流れが出来たと思うんですね。

そして、これは私の想像なんですが、任天堂はソフトを作ることを楽しんでいたと思うんですよね。「こんなゲームも作ったらおもしろいんじゃないか」「このシステムを導入したら画期的だな」みたいなアイデアを考えて、試行錯誤するのを楽しんでんだろうと。決して枠組みやルールに縛られず、目先の利益に囚われず、モノづくりを楽しんできたからこそある結果だと思います。

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中田俊行

1982年大阪生まれ。株式会社デザインプラスという会社を経営しています。
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