人と同じことをすると損する法則

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人と同じ生き方をすると損することが多いわけです。分かりやすいのが通勤ラッシュ。みんなが同じ時間に乗車するから混む。混むとしんどいからストレスも溜まる。同じ区間で電車を利用するのでも、ラッシュ時に乗るのとそうでないのとではまったく別物なわけです。

長期休暇もそうです。GWや夏季休暇を使って、みんなが同じ日に旅行に出かけるものだから料金も普段の2〜3倍に跳ね上がる。しかも、泊まりたかったホテルの予約がとれなかったり、観光地や交通機関も混雑を極めるわけ。大阪市内から白浜温泉まで普段なら車で片道1時間半で行けるのに、長期休暇中は大渋滞で4時間とかかかったりする。倍の料金と倍の時間をかけて、わざわざ疲れに行っているわけです。

これは子供の頃からずっと続いているわけですね。みんなが同じ方向目指して、偏差値を上げようと勉強を頑張るわけでしょ。競争率が高いことこの上ないわけです。しかも、勉強に向いている人、向いていない人が存在するわけで、向いていない人も自分の性格を矯正してまでいい大学、いい会社に入ろうとする。みんなして同じことをやるわけだから、そこから得られる実入りも少ないわけです。

これがまだ資本主義が全世代に浸透していない発展途上国ならありなのです。親がやってる儲からない事業を継いだりするよりは、サラリーマンになった方が給料がいいし、先行きも明るいってことがある。昔の日本がそうでしたよね。家の軒先で店やって現金収入得るよりも、子供にいい大学行かせてサラリーマンになってもらった方が実入りが大きかったりするわけです。今は発展途上国でもそういうのはなくなってきていると思いますが。

そういうわけで、みんながやっていることや考えること、価値観は疑ってかかった方がいいわけです。というより、常に子供の頃からゼロベースで自分で考える癖を養う方がずっと有用です。

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中田俊行

1982年大阪生まれ。株式会社デザインプラスという会社を経営しています。
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