資本主義の資本家と労働者の違い

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資本主義の世界では、資本家と労働者の2つの階級(クラス)があると言われています。本稿では、資本家と労働者の性質の違いと実際にそうなのかという話を書きたいと思います。

資本家とは

資本家とは株主、投資家、ビジネスオーナーなどのお金を元にお金を増やす人、お金を生み出す仕組み(ビジネス)を作る人たちです。よって、資金力がある人、行動力がある人、時代や社会全体を見通せる人は短期間で資産を大きくしていくことができる。資産が増えていくスピードは労働者の比ではありません。また、労働力を提供しているわけではないので時間の自由があるのも特徴です。

労働者とは

労働者は自分の時間を売って、お金を得る人たちです。労働者の中には雇われ社長も入ります。彼らがお金を増やすには、たくさんの時間を売ることと時給を上げることの2点です。時間の買い手さえ見つかれればすぐにお金を得られるし、会社が倒産しても買い手を見つければ無収入になることはない。そういった面で「安定」していると言われているクラスです。でも、実際には収入が少ないので、安定面においても資本家よりも不利である場合が多いです。また、時間を売るわけなので「自由」という点では資本家には大きく劣ります。

但し、階級を一括りにはできない

このように資本主義の仕組みから考えると、有利なのは言うまでもなく「資本家」です。但し、階級ごとに一括りにはできないと私は考えています。資本家と労働者の間にはグラデーションがあるからです。例えば、資本家クラスなのにあくせく働かないと会社が回らないビジネスオーナーもいるし、労働者クラスでも会社から権限を与えられ、自由にやっている人もいる。また、存在給として破格の報酬をもらっている人もいる。

資本主義の仕組みは資本家に有利に出来ています。ただ、枠組みの内部を作ったり動いているのは「ヒト」です。その為、仕組みとして綺麗さっぱり割り切れるものではなく、有機体のように刻々と状況変化しているのが現実です。

次の記事では資本家と労働者のグラデーションの部分にスポットを当ててみたいと思います。

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中田俊行

1982年大阪生まれ。株式会社デザインプラスという会社を経営しています。
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