舞台は2099年、人工知能が支配する世界が描かれています。人工知能が人間を支配しようとした動機は、人間は自然のバランスを破壊する「ウィルス」と同じ存在であると考えたからです。その為、人間は人工知能が活動する為に電力を生み出す為に培養液の中で栽培されるようになります。培養液の中では、一生マトリックスという仮想空間の中で夢を見ます。
ただ、すべての人間が培養液の中にいるわけではありません。真実の世界で生き、人工知能と戦う人たちがいるわけです。ザイオンの人々ですね。主人公のネオも仮想空間に生きていた人間の1人ですが、真実の世界があることに先に気づき戦っていたモーフィアスやトリニティらによって、マトリックスの世界から抜け出します。彼らは言います。マトリックスとは、「真実から遠ざけ、盲目にさせてきた世界」であると。
今わたしたちがいる世界は仮想空間ではない現実世界だと思いますが、この現実世界でもマトリックスの部分と真実の部分があるかもしれませんね。映画のように培養液に繋がれたわたしたち、がいるわけではありませんが、「真実から遠ざけ、盲目にさせてきた世界」がこの世であると考えることはできると思います。
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