もちろんオフィスワークにも良いところはあります。横で同時に作業することで生まれる革新的なモノもある。また、すべての業務がリモートワークでカバーできるわけではないでしょうし、オフィスでしか出来ない仕事も存在するわけです。
ただ、どういう選択をするにしても、常識を捨て去ることは時に必要な視点ではないでしょうか。既存の枠組みにとらわれず、ゼロベースで考えるからこそ良い選択が出来るからです。というわけで、あえてオフィスワークのデメリットについて考えてみたのでよろしければご覧ください。
通勤の無駄
毎日の通勤ラッシュが大変なのは誰もが頷くところではありますが、事態はもっと深刻です。通勤にかかる移動時間は馬鹿にならないわけです。年間の稼働日数を240日とすると、往復1時間かかる人は年240時間、往復2時間かかる人は480時間を移動だけに時間をかけていることになります。480時間と言うと3ヶ月分の労働時間に相当します。リモートワークであってもカフェで仕事する場合は移動時間が発生しますが、これは本人が自発的に選んだこと。自分で選んだことであれば苦になるはずがありません。通勤時間がないだけで、その分人生を有意義に使える時間が増えることは自明なのです。
通勤にかかる交通費も馬鹿になりません。通勤の交通費は1人あたり年間18万円と言われていますが、これが従業員50人だと年900万円、100人だと1800万円かかるわけです。1800万円もあれば広告費や商品開発費などもっと大事なところに投資できますよね。
オフィス・備品の無駄
オフィスワークにはオフィスや仕事に関わる備品が必要です。オフィスが必要ということは広範囲に人を雇用する場合、各地域に支社や支店が必要となるし、本来不要なポストや指示系統まで作らなければならない。企業規模が拡大するにつれ、無駄が増えていくわけです。
また、優秀な人材を集めようとオフィスや家具、備品にお金をかける企業も少なくありませんが、これもリモートワークを導入することでコストをかけずに解決できる問題です。
人と会うことの無駄
多くの経営者が見過ごしている点ですが、顔を合わせたり話をすることで、本来仕事ではないことまで仕事になっていたりすることがあるのです。例えば、一人で考えて決められることでも周りを巻き込んであれこれ話し合ったりする。その上、これが「仕事をしたフリ」に繋がってしまう。こうした無駄が発生しやすいのもオフィスワークの特徴です。
良い結果を導くには良い過程が必要です。ただ、過程はやっている本人が見つめるべきところであって、会社側が命令してやらせる性質のものではありません。管理するのは本来は結果だけで良いのです。リモートワークや外回りの営業では「過程」の部分を見ることはできません。その為、おのずと「結果のみ」に目を向ける方向になります。結果にこだわる姿勢というのはそうした環境から養われるのです。
オフィスワークはごまかしが効きやすい。あなたの会社にやってるフリがうまいだけの人はいませんか?
追記:
続き「人材不足ならリモートワーカーを採用すればいい」を書きました。
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