ウェブマーケティングはほぼすべてが低コストで完結できる

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インターネットを使ったマーケティングはリアルのマーケティングと比べ、大きくコストカットできるのが特徴です。

WordPressやSNSは無料で利用できるし、ユーザーの動向を解析するのも無料のGoogleAnalyticsで十分です。レンタルサーバーやドメイン、メルマガもそれほどコストはかからないし、他にも問い合わせや決済のフォーム、そして顧客リスト化も有料のサービスを使っても安いものです。

色んなツールやサービスを組み合わせることで、月数万円ほど、年間にして10〜30万円程度のコストで十分なネットマーケティングを実行できるわけです。

ただ、これらのネットマーケティングをすべて包括した機能をBtoB向けに提供しているサービスもあります。CMSやメルマガも用意されていて、SNSとも連携できるし、解析ツールも付いている。すべてが揃った「オールインワンパッケージ」なのです。で、これらのサービスって、プロの目線から見ると驚くほど高額なんです。機能もたいしたことないのに、です。

例えば、A社だったら初期費用10万円、月額10万円で利用できますが、結局のところ企業規模に合わせてカスタマイズを推奨されますし、オプション追加などによって、初期コストも数百万、年間数百万円に膨れ上がります。年間10〜30万円が数百万円に化けるのです。

しかも、CMSもA社だけで開発したものなので、全世界で使われているWordPressには機能面でも自由度の面でもかなり劣る。1社だけで管理している為、セキュリティ面でも危ういかもしれない。解析ツールは機能がシンプルな分、初心者向きとは言えるかもしれませんが、GoogleAnalyticsに比べるとどうしても劣化したものになってしまいます。つまり、すべての面で劣るのに料金は激高なのです。

そんなサービス、誰が利用するの?と思うでしょう。いるんです。

ネットマーケティングに疎い大企業や中堅企業は資金力もあるので、年間500万、1000万円といっても、たいしたコストではありません。それでオウンドメディアやメルマガを使えて、解析ツールまでついてるなら安いものだと彼らは考えてしまうようです。

結局、誰も責任をとらない組織だと、高コスト体質になってしまうんですね。自社で専用サーバーを契約して、ドメイン取得して、WordPressをインストールする。メルマガも信用度の高いところを使っても、さほどコストがかかるものでもありません。そうした優良なサービスを組み合わせればコストは適正な価格に抑えられるんです。

でも、もしそうした決断をして問題が起きたら?機能面で不足の事態が起きたら?誰も責任はとりたくないし、とれない。

なので、一見ちゃんとしてそうな企業の「オールインワンパッケージ」を利用することを稟議に上げた方が、リスクはない。と言っても、ここでのリスクとは、あくまでも社内的な事情から来るものであり、本質的なリスクではありません。

何かあっても誰も責任はとれないけども、こういうとこを利用しといたら何かあってもクレームを入れて、責任を外部に投げやすいでしょ。そういう思惑があって、こうした大企業向けの「オールインワンパッケージ」が流行る。

ネットを使ったマーケティングはコストが低いのが大きなアドバンテージです。そうしたアドバンテージを捨てて、ネットで商売しようとしているんだから、そりゃ不利でしょうね。

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中田俊行

大阪生まれ。株式会社デザインプラス代表。WordPressテーマTCD・フォトストックサービス「マルシェ」シリーズなどを運営。

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