90年代のゲーム業界には錚々たるメーカーが国内には揃っていました。特に好きだったメーカーはスクウェア、コーエイ、任天堂、エニックス、テクノスジャパン。小学生の頃にハマった「ファミコンウォーズ」は将棋やチェスと肩を並べるほど普遍性が高くて頭を使うゲームだと思います。当時はハードのスペックもめちゃ低いわけで、その状況であれほどのゲームを開発したクリエイターには頭が下がります。あの絶妙なゲームバランスとルールを考えた人はすごいですよね。他にもバンダイ、カプコン、コナミ、ハドソンなど錚々たるメーカーが名作を世に出していたのが90年代なのです。当時は日本語に移植した海外のソフトをプレイなんかもしてましたが、日本のゲームが世界のトップを走っていることはゲームのレベルからも伝わってきました。
ところが、最近のゲームメーカーは元気がない。ソーシャルゲーム全盛時代になってつまらないゲームしか開発していないせいで、今では海外勢に押されまくっている。ソフトメーカーとしてまともに世界と渡り合えているのは任天堂くらいではないでしょうか。と思っていたら、こんな記事を目にしました。
・ゲーム業界衰退は大ウソ?ゲーム業界の今後はどうなるのか?
https://sukoshiten.com/game-gyoukai-suitai/
この記事によると、国内のゲームメーカーは現在でも売上を伸ばしているとのこと。元気が無いわけではないようです。では、なぜ名作が生まれないんでしょうか。今では海外で流行っているものをパクったり、コンテンツも使い捨ての状況です。その理由の1つとして上の記事では「顧客単価の問題」を挙げています。
昔は1つのソフトの定価が6000円〜10000円とかでヒット作品になると100〜300万本くらいは出ていた。でも、今は課金モデルで無料で遊べることが基本なので、いかにたくさんインストールさせて後からお金を取るかがカギになる。よって、売上を伸ばすには課金するほど面白さや快感が増すゲーム性にする必要がある。これによって、クオリティがお留守になっているというね。
でも、もっと根底的な問題を言えば、足りないのは作り手の情熱ではないのかとも思います。なぜなら、売上至上主義から名作は生まれないからです。利益を無視しろとは言わないまでも、いいモノを生み出すには短期的な利益に囚われずに製品開発できる環境が必要です。ブランドを醸成し、最終的に利益を回収できればいいわけです。今、ゲーム業界にそういう思想があるのかという疑問が残るわけです。コピペでアクセス集めようとする企業がゲーム作ってたりするくらいですから。
・DeNA、村田マリ氏らを処分–キュレーション問題の調査報告書を公表
https://japan.cnet.com/article/35097992/
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