(映画)時間=お金。未来の超格差社会を描いた「Time」

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「Time」というSF映画の設定がおもしろかったのでシェアします。

どんな設定かというと、この世界には貨幣が存在せず、お金の代わりが時間なのです。例えば、バスに乗るのに自分の時間を2時間売る、給料は時間で支払われる、といった感じです。つまり、モノ・サービスを買うには自分の時間(寿命)を差し出すことが必要で、時間を稼ぐためには働いたり、商いや投資、あるいは強奪などして稼がなければなりません。

そして、この世界ではすべての人間が25歳になると見た目が衰えなくなる遺伝子操作がなされており、25歳までは誰もが寿命で死ぬことはない。しかし、25歳を超えるとカウントダウンが始まり、自分の時間(寿命)がゼロになると突然死ぬのです。

この世界には寿命が数日しかない「その日稼ぎ」の人々が無数に存在する一方で、一部の超富裕層は寿命が1億年とかあります。スラムは物価が高く、あえて早く死ぬシステムが採用されています。なぜ早く死ななければいけないのか、それは超富裕層が生きるためです。

「時間」というものを使って、ミクロだけでなくマクロの視点からも現代の経済システムを暗喩している点が素晴らしいです。よろしければどうぞ。

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中田俊行

1982年大阪生まれ。株式会社デザインプラスという会社を経営しています。
WordPressテーマTCDを運営したり、ブログやメルマガを書いたりしてます。

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