同業他社に模倣品を作られた時の一番効果的な対策とは

  1. 商品力
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今回は、同業他社からやり方やアイデアをパクられたらどうすればいいか、というお話をしたいと思います。

どんな業界でも同業他社からのパクリは必ず起こります。100%です。その市場の中で優位な存在になれば、必ずやり方やアイデアがパクられるわけです。しかも、他社は巧妙にギリギリのラインまで攻めてくるでしょう。例えば、パッケージが酷似しているとかですね。なので、その対策として法の場で訴えかけるというのも1つの手となるわけです。

でも、私はこの手段はあまりおすすめしません。法に訴えてはっきりさせることのメリットが大きい場合はそうした方が良いですが、たいていはメリットよりもデメリットの方が上回るからです。勝訴したところで、それにかかる時間やコストが小さくないからです。

ここで1つ考え方の転換が必要になります。頭1つ抜ける存在になれば、パクリに遭うのは避けられないと。だから同業他社がどういう路線で行っているかなどお構いなしに自分の道を突き進むということですね。

要は、ライバルがついてこれないくらいに突き放すのです。単純な方法のように聞こえるかもしれませんが、「本当の解決」にはこの方法しかありません。

例えば、TCDもWordPressテーマ市場では国内でトップですが、多くの同業他社のテーマがTCDと似たようなものを意図的に出しています。テーマの機能だけでなく、販売ページの流れから言い回しまで、そして「特別ライセンス」のネーミングから規約文など、あらゆるところまで真似をしているものばかりなわけです。

ただ、TCDに似せようとするところに注意が行き過ぎているため、イノベーション的視点で商品を見ることができないし、開発ができない。真似している段階では新しい価値は生み出せないのです。

また、そしてTCDはそれを上回る速度で高速に開発を続けています。ゆえに、現在の開発力、スキルで真似しようとすると劣化コピーにしかならず、同業他社はどんどん深みにハマっていくのです。近年は価格までTCDに合わせてきているようですが、品質を上げずに価格だけ上げることのリスクは小さくありません。このように、パクる側が追いつけないスピードで良質な商品を世に投げかけていけば、他は自然消滅していくのが自然の理です。

そして、先ほど「本当の解決」と書きましたが、じゃあ「偽物の解決」の方法があるのかという話を最後にしておきます。「偽物」とは言いませんが、まやかしの解決方法ならあります。

どういうことかというと、まずその市場から商品を引き上げます。引き上げるけれども市場からは撤退しないんですね。切り口を変えて別の商品を投入するのです。切り口を変えることは効果的なテクニックです。ただ、そこに中身が伴わなければいけません。市場に新奇な方法を提唱しても、結局は同じことの繰り返しになってしまうからです。よって、本当の解決方法は愚直にもっと磨いていくことのみとなります。

iPhoneやMacBookAirは同業他社の盗作に遭いながらも、圧倒的なブランド力を構築したのは他社が追随できないスピードと開発力で良質な商品を投下死続けたからです。スティーブ・ジョブズ亡き後は、徐々にその距離も埋められつつあるようには思いますが、当時はデザイン性から機能、価格帯、キャッチコピーや売り方まであらゆる側面で真似しても追いつけない距離が存在したわけです。

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中田俊行

大阪生まれ。株式会社デザインプラス代表。WordPressテーマTCD・フォトストックサービス「マルシェ」シリーズなどを運営。

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