サイゼリアガチャについて思うこと

  1. 商品力
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この記事のタイトルを見た時、「サイゼリア+ガチャ」の組み合わせがおもしろいと思ったと同時に、サイゼリアっぽくないなぁと一瞬感じたんですが、やはりガチャを作ったのはお店とはまったく無関係のプログラマーでした。

・いま話題の「サイゼリヤ1000円ガチャ」で出たメニューしか食べられない会を開催した
https://ch.togetter.com/2019/05/10/65720
・サイゼリヤ1000円ガチャをつくってみた(Heroku + Flask + LINEbot)
https://qiita.com/marusho_summers/items/a2d3681fac863734ec8a

「プログラマー初心者」がプログラミングを学ぶ材料として作ったとのことですが、私がこの件で思うのは、人がおもしろいと思うモノは本流からかけ離れた文脈から生まれることが多いことです。

「こんなのあったらおもしろい」という作り手の純粋な気持ちがユーザーを楽しませたり、驚かせたりするからでしょう。

では、モノづくりやビジネスの場で、純粋な気持ちを失うとどうなるか。たいていは商業主義に偏ることになります。情報収集したり、会議を繰り返したりしてアイデアをひねり出そうとする。目的はあくまでも売上を上げるためです。商業主義一辺倒の思想では、乏しい発想力の中でいかに奇をてらうかくらいの勝負しかできない。なぜなら、「こんなのあったらおもしろい」ではなく、「売れるか売れないか」「共感してもらえるかしてもらえないか」「お客さんはどう思うだろうか」という他者を基軸とした発想になるからです。

前者は提案なんですね。しかも、自分がまず第一に「おもしろい」と思っている。それが基軸にあるから、共感を得られた時には話題にもなるし、人気も出る。でも、後者は最初から共感を狙いに行っている。それはそれでニーズがあればそれなりに売上は上がるだろうけど、新しいものが生まれる余地はないわけです。

でも、商業主義の最も危険なことは、売れているうちはまだいいんです。でも、売れなくなったときはマーケティングの力に依存せざるを得なくなることです。先に述べたように奇をてらうことくらいしかやれることがないので、そうなると先は短いと思うんですね。

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中田俊行

大阪生まれ。株式会社デザインプラス代表。WordPressテーマTCD・フォトストックサービス「マルシェ」シリーズなどを運営。

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