ジョブズがクリエイターとして多くの人々から尊敬される一方、マーケターとして敬意を表する人がいるのも事実。互いに意見が分かれるところだと思います。
Mac、iPhoneといった創造的な作品を生み出したジョブズは正真正銘の創造者でしょう。説明は不要です。
しかし、Apple創業期は資金もコネもない状態だった。その時に街のPC屋や展覧会などでロットで売り捌いてお金を作ってきたのはジョブズです。自伝を読む限り、なかなか剛腕な営業マンという印象を受けます。また、経営危機の状況に陥っていたAppleを「Think different」キャンペーンで救ったのもジョブズです。
そういった彼の功績から、クリエイターなのかマーケターなのかは未だ意見が分かれるという状況にあるわけです。
私は思うんです。これは自分がどちら側の人間かで見方が変わってくるのではないかと。
クリエイティブに関わる者にはクリエイターに見えるし、マーケティングに関わる者にはマーケターに見える。リトマス試験紙のようなものかなと。
どちらか片方に当てはめなければいけない、というのもないんでしょうけどね。経営者は商品のことも売ることも同時に考えないといけないので。
ちなみに私はジョブズをどちらもできる人と思っています。ただ新しいものを創造するだけでなく、ユーザーに刺さる商品を用意する。便利なんだけど、便利なだけじゃない。未だにApple製品のファンが多いのも彼が創造者であり優れたマーケターだったからではないでしょうか。
この記事へのコメントはありません。