わかりやすい例え話を出しますね。
1年間苦労して見つけた飲食店のテナント。早速申し込んで入居。立地も周辺環境もよく、たった1つのことを除いて大満足だった。その1つとは、大家さんのこと。大家さんが大変意地悪な人だったのです。話し合っても妥協点は見つからず、彼は悩みました。このまま我慢し続けるのも嫌なので、別のテナントを探すことにしました。今度は失敗したくないから真剣。建築士や施工業者との商談やショールーム回り、すべてにおいて手を抜くことなくやった。結果、お金は3倍かかってしまったが、以前とは比べ物にならないほど素晴らしい環境が構築でき、シャカリキに動き回ったからこそ身についた内装やインテリアの知識が新たな事業にも活きることとなった。今はその新事業も順調で事業は拡大している。
もし大家さんが良い人だったら?前のテナントで満足していたかもしれない。新しい事業に乗り出すこともなかったかもしれない。それはそれで良いのかもしれませんが、ただ今ある幸運を思うと、大家さんの存在には心から感謝したくなる。
「あの時のあれはこういう意味だったんだな」と後で点と点が繋がる瞬間です。
伏線回収できる人生は、その瞬間をいつも完全燃焼すると訪れますね。逆に不完全燃焼の場合は、いつまでも大家さんと敵対したり恨んだりしているかもしれません。「あの時、ああだったからこうなった」と自分を卑下する人生になっていたかもしれません。
あなたはどうですか?
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大家さんの例を見て、ネガティブパワーを連想しました。「なにくそ!」や「今に見ておれよ!」と見返す気力とでも言いますか。
ケースは違いますが、私も「そうか、あの時あの出会いが無かったら、今は違うようになっているよね?」と思い返すことがあります。