東京に住むとお金がかかる理由

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東京に住むと、とにかくお金がかかります。収入は他の都道府県と比べ1.1〜1.3倍程度しかないのに、支出は2倍以上になります。

地価も七大都市の中で東京は突出しています。
東京は区によって、地価の差が激くて(中央区と足立区は20倍以上)、都市ごとの比較がしづらいですが、体感的には大阪市の3倍以上の地価はあるでしょう。

東京23区内で、魅力的なエリアに住もうと思うと、70平米以上で最低3億円はかかります。パワーカップルでも買えません。

魅力的なエリアから少し外して、例えば、谷底でジメジメとして暗く、築古で駅からも10分ほど離れている物件。安いと思いきや、それでも70平米で1億円を超える。とても長く住もうと思えない場所と物件でも、パワーカップルが稼ぎ出すお金をごっそり持っていくくらいの価格がついている。

100平米以上が必要なファミリー世帯だと、必然と東京文化圏内の周辺都市に移住することになります。ただ、昨今は武蔵小杉や流山等といった郊外も移住が進み、不便な郊外都市でも決して安くありません。それくらいのお金を出せば、他の大都市圏のターミナル駅周辺の超好立地なエリアに住めます。

どちらが幸福でしょうか。

また、生活費、教育面、インフラ面でもお金がかかります。食材の値段はさほど変わりませんので、一見他の都市と変わらないように思います。でも、東京は基本的に田舎から人口を吸収してできた街なので、東京という街に馴染むために周りを気にして生きている。それはつまり見栄や体裁に囚われているということ。見栄は金がかかる。

幼稚園、お受験、塾、オーガニック食材、お手伝いさん・・・。他の都市圏だと、本当のお金持ちしかやらないことを東京では一般家庭でやりがちです。大阪でお手伝いさんを雇う一般家庭などほぼいません。せっかく東京に出てきたのだから、東京に馴染むためにもやらなきゃいけない、田舎者はそう考えてしまうのです。

そもそも東京は世界的に見ても資本主義が進んだ都市。ロンドンやニューヨークのようなもの。金がモノを言う世界です。

お金があれば、美味しいものを食べられるし、住心地の良い住居が手に入る。勝ち組だけが美味しい思いをできる環境。みんなお金を追い求めているし、お金に疲れている。日本で最も厳しい環境なのです。東京文化圏内では、一握りの勝ち組以外は資本主義の奴隷なのです。

何のために働いているのか。何のために生きているのかという話。

故郷があるなら故郷に帰る。多少収入が下がってもその方が幸せかもしれません。

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中田俊行

大阪生まれ。株式会社デザインプラスという会社を経営しています。
WordPressテーマTCDを運営したり、ブログやメルマガを書いたりしてます。

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