東京に住むとお金がかかる理由

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東京に住むと、とにかくお金がかかるわけです。収入は他の都道府県と比べ1.1〜1.3倍程かかる一方で、支出は2倍以上かかることがあります。多くの人にとって、住むデメリットの方が大きい地域が東京です。

まずは地価が高い。七大都市圏でも東京は別格なわけで、それなりに快適な住心地を23区内で求めると、サラリーマンの生涯年収分くらいはかかると。東京23区で70平米のマンションだと、賃貸で月30万円以上、売買で1億円は払わないと、最低条件を満たしたまともな物件に住めない。

ただ、それでも理想には遠く、駅から遠いとか築古だとか高速道路が目の前だとか、何かしらの問題を抱えている。1億円の物件では満足できないのです。

もちろん、「住めたら何でもいい」という人には安い物件は存在します。でも、せっかく東京タワーを夢見て上京してきた田舎者にとっては辛い選択です。まだ夢を諦められない人々が、近郊の郊外に移住するわけです。しかし、今度はそこに人口が集中するため、他の大都市圏のターミナル駅周辺の好立地エリア並に高騰してしまっている。

東京文化圏で金がかかるのは、地代だけでなく、生活費や教育費もです。2倍とは行かないまでも、幼稚園、お受験、塾、オーガニック食材、車、お手伝いさんと他の都市圏より何かとお金がかかる。他の都市圏だと、本当のお金持ちしかやらないことを東京圏では一般家庭が無理をしてやっている。その理由は見栄です。

東京は田舎から人口を吸収してできた街なので、周りを気にして生きている人が多い。周りばかり見ていると、見栄や虚栄心が育っていく。

東京という街並みや人々を見ると、ロンドンやニューヨークのような世界的に見ても資本主義が進んだ都市なんだなと感じます。お金があれば、美味しいものを食べられるし、住心地の良い住居が手に入る。金がものをいう世界。みんなお金に疲れているし、取り憑かれている。

「東京に行けば一発人生逆転できるんじゃないか」そんな夢を描いて上京するも、日本でもっとも環境が厳しいところに来てしまっているわけです。東京文化圏内では、一握りの勝ち組以外は資本主義の奴隷なのです。

何のために働いているのか。何のために生きているのかという話。

故郷があるなら故郷に帰る。多少収入が下がろうが、仕事が変わろうが、その方が幸せなケースが多いです。しかし、なかなか変われないのが人。特にしがらみを持ってしまうと動くのにパワーがいります。

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中田俊行

大阪生まれ。株式会社デザインプラスという会社を経営しています。
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