「欧米はこんなに優れてるのに、日本は〜」
こんな感じで話す人をよく見かけます。
なぜ、そんなふうに言うかというと、現状に不満を抱いていて、それを人のせいにしているからです。感謝できない人なのです。自分がダメなのは、国のせい、環境のせい、人のせい、みたいな感じですね。
「自分でどうにかしよう」ではなく、他人にどうにかしてほしいと考えているのです。
さらにタチが悪いのが「自分だけは違う」という前提で喋っているところです。日本は勿論悪いし、国も会社も周りの人間関係も全部悪いけど、自分だけは悪くないと言いたげな横柄な生き様が現れていることに何も気づいていない。
そういう人は、転落して痛い目を遭い、自分がいかに恵まれていたかを知るしか救いがありません。
なお、どんな国や環境にも良い部分、悪い部分はあります。用意された環境やリソースをどう活かすかで人生は変わります。
日本は治安も環境も良い。細かいところで不満や改善点はあれど、外国と比較すれば、製品や公共サービスの質は飛び抜けている。チャンスも豊富に用意されている。環境面では、先進国含む多くの外国から羨ましがられている存在です。日本に生まれた時点で恵まれているのです。
しかし、その幸運に感謝することもなく、文句を言うだけの人は年々増えてきている。その状態にいる人が、今よりも幸福になることはない。不満や不安、怒りだけが増幅していきます。恐いですね。
今後時代の転換点がいつかのタイミングで起こるかと思います。行き過ぎた資本主義を総括し、ドラスティックな変化が起こる可能性がある。
その時、人のせいにばかりしていて、恵まれた環境に感謝することもない。そういう人たちは、時代の禊によって削ぎ落とされていくでしょう。
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