1 負うべきリスク
2 負えるリスク
3 負えないリスク
4 リスクを負わないことによるリスク
1から3のリスクは珍しいものではないので、恐らく多くの人が想定済みなんでしょうけど、盲点となりやすいリスクは4です。リスクを負わないことでリスクの度合いをさらに膨らませてしまうというケース。このリスクへの対処が割と重要なわけです。
具体例で示すと、社内システムが時代に沿わないものだったとする。いつかは機能不全に陥ることは目に見えているんだけど、現状はまだ動くし、システム変更となると莫大なコストがかかるから簡単には変えられない。でも、いつかは必ず変わらざるを得ない時が必要で、その時にはコストがさらに膨れ上がっている。といった感じでしょうか。
問題点は目の前にある。問題にはどこかで気付いているんです。でも、人は問題の大きさによっては蓋をしたくなるのが性。出来ることなら考えたくないじゃないですか。でも、恐ろしいことにこの蓋は必ず開いてくる。というか時の禊によって開けられてしまうわけですね。そうなった時は自分の対処できる範囲を越えていて、それが容赦なく襲いかかってくるわけです。つまり、問題点を放置すると「手に負えない上に、負うべきリスク」という怪物を生み出してしまう。
極力そんな状況にはなりたくないものですが、このリスクからは逃れられないという世の中の法則に近いものがあるので、問題が怪物になる前に潰しておきたいですね。
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