最初の子育ては親側も力みすぎてしまうものです。英語にスポーツに早期教育と詰め込みすぎる親は少なくないものです。
多くの親は子の成功を願って、あれこれと子に教育を施そうとしますが、大半は裏目に出ます。親が教育に意気込むほど、子は生きる力を失っていきます。サバイバル力のない人間に育ってしまうのです。
そもそも親が馬鹿なのに子が賢くなるわけがないのです。蛙の子は蛙。鳶が鷹を生むことはないのです。
親が馬鹿なのに、小さい頃から名門幼稚園に入れて、インターナショナルスクールや塾に通わせて、受験前には家庭教師も入れて・・・土台無理な話です。効率が悪すぎます。それが無謀なチャレンジであることは、当人である子が一番わかっています。ゆえに残酷なのです。
もちろん、無理やり詰め込めば偏差値の高い大学に入学させることは可能ですが、子の苦労多き人生を過ごすことになります。
感受性が乏しく、思考力が低い大人になります。年を取るほど、そこの課題は露呈していき、どうしようもなくなってくる。40代になると、自分の人生がどうしようもないことを悟り、子に託します。鳶が鷹を生もうとするわけです。負の再生産というわけですね。
子には子の人生がある。すべての道は子が考えることである。親ができることは、背中を見せることだけ。その背中を見て、子は育っていきます。
親自身が、壁や課題に対して逃げ腰なのに、子が強く生きられるわけがありません。もし子に親以外の大人の背中を見るチャンスに恵まれれば、乗り越えられますが、今の世の中そんな機会はあまりありません。
親が情けなくとも泥臭くても、壁を乗り越えようとしている背中を見せられれば、きっと強い子に育ちます。口先だけの教育をすれば、歪んだ人間を再生産するだけなのです。
この記事へのコメントはありません。