「とりあえず用意しておけばいいだろう」くらいにしか考えられてないわけです。なぜそうなるかというと、コーポレートサイトは売上に直接的に影響することが少ないからです。コーポレートサイトから商品が売れたり、お客さんを集めてくれたりはしませんよね。だから、コーポレートサイトに力を入れる暇があるなら、売上や集客に直結するサイトに力を注いだ方がいいと考える気持ちもわかります。
でも、コーポレートサイトというものは、見られていないようで必ず見られているものだし、間接的に売上に影響していたりするのです。例えば、ECサイトを見たユーザーがどんな会社だろうかと調べることもある。取引先が見ることもある。求人応募する前にチェックすることもある。
「いったいどんな会社なのか」
コーポレートサイトに来るユーザーはたいていが「会社名」で検索して訪れます。つまり、どんな会社だろうと気になって見に来るわけです。経緯は色々でしょうが、自分の会社を気になって見に来てくれる人がずっと放置されたコーポレートサイトを見たら、どう思うでしょうか。もしかしたら将来あなたの会社の力になってくれる人だったかもしれない。そういう人との縁を断ち切ってしまう可能性もあるのです。
あと、コーポレートサイトを作り込むべき理由がもう1つあります。コーポレートサイトを作ったりサイトをリニューアルすることは、組織の枠組みや方向性を見直すきっかけに繋がるということです。
例えば、経営方針やプロダクト、代表者メッセージといったコンテンツは、自分たちがこれから進む方向を指し示すものです。ですから、適当には語れません。適当に語れないからこそ、ちゃんと考える。その過程が結構大事だったりします。考えることで自分でも意識してなかったことが文章化され、会社の方針として定まる。組織の新しい方向が見えてくることもあるわけです。
うちもコーポレートサイトをリニューアルした時に、「経営方針の再定義」を行いました。古く小さくなった皮を脱皮したい時こそ、サイトリニューアルだなと改めて思いました。
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