ネットショップ・ECサイトに必要な決済手段

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ネットショップ・ECサイトの売上の取りこぼしをなくすなら、あらゆる決済手段に対応すべき、というのは理想論です。

銀行振込、代引き、コンビニ払い、クレジットカード、口座振替、QRコード決済、Stripe・・・。色々ありますね。
ただ、あらゆる決済に対応するのは現実的ではありません。メリットだけでなく、デメリットもあります。

  • 入金管理が複雑になる
  • 決済コストが上がる
  • 従業員の学習&管理コストが上がる

デメリットを上回るだけのメリットがある場合にのみ、決済手段を増やすくらいで良いと思います。

決済手段を増やしても、思ったより売上は変わらないんですね。お客様は、その商品が欲しい、食べたい、使いたいと思うからお金を払うわけです。決済手段が限られていても基本的にはそこに合わせようとしてくれます。

弊社の例で言うと、起業して間もない頃はASPの決済代行サービスを使っていました。決済手数料は約9%。高すぎる手数料は利益を圧迫するため、速やかに自社の銀行口座への振込に変更(手数料タダ)。クレジットカード非対応というネット販売では考えられない不便なやり方ではあります。売上はやや落ち気味ではあったものの規模が小さいので気になりませんでした。むしろ手数料ゼロになった分、ペイしている。

その後すぐにPayPal送金を導入。PayPalアカウントを持つユーザーしか使えないのですが、クレジットカードが使えるようになります。PayPalの導入による売上増加の効果は大きかったです。

で、その後、銀行振込・PayPal送金に加えて、クレジットカード決済を導入しました。導入前後の売上を比較したところ、約1割の売上アップ。1割というと馬鹿にはできない数字ではありますが、想定より遥かに下回っていました。ネット決済で最も使用されているクレジットカード決済(約60%)を導入しても、売上は1割しか変わらないのですから。

そこで出た私の結論としては、ある程度ニーズのある決済手段は揃える必要があるものの、お客様側も用意された決済手段の中で決済してくれる。普段現金派の人でも、電子決済しかできない飲食店だったら、交通系とかで支払ってくれる。もちろん取りこぼしは出るものの、影響は小さい。

その前提を踏まえて、ネットショップ開設当初は、最小限の決済手段で十分ということ。

銀行振込、PayPal(もしくはStripe)あたりをとりあえず用意しておけば、スタートできる。この2つは即導入できるし、銀行振込は決済手数料がタダです。

ネットショップが走り出してから、クレジットカードや電子決済系を用意すれば良い。その場合、GMOペイメントなどの決済代行業者を介して契約するわけですが、決済手数料の交渉も、ショップ開設前よりも既に売上が上がっているショップの方が優位にできる。決済手段を増やすことよりも、手数料を下げることの方が経営的には圧倒的に重要です。

なので、最初から何でも用意しようと思わず、スタートすることが大事です。

ネットショップを運営する「RIKYU」

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中田俊行

1982年大阪生まれ。株式会社デザインプラスという会社を経営しています。
WordPressテーマTCDを運営したり、ブログやメルマガを書いたりしてます。

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