私が今好きなことをして生きていられるのは、学生の頃から、みんなが歩くレールの上に自分の場所はないと薄々感じていたからです。早くから気づいて準備できてよかったと思う。
ただ、みんながたいして考えもせず生きていた学生時代、私は迷走の連続でした。レールがないところは舗装されていない。道すら存在しない雑木林。皆とは違う方向を向いて、自分1人で雑木林に入っていかないといけないからです。
私がレールから外れたのは中学1年。
中学受験に落ちたこと。これが大きい。あれだけ勉強して受からないことへの自分に対する落胆。それで、今後学校の勉強は一切しないと決めた。それがレールから外れた瞬間です。
勉強しないということは、サラリーマンを選択肢から外すことを意味する。
低学歴=お先真っ暗。当時そう思っていました。
じゃあ自分に何ができる?自問自答してみる。
何にもできないガキが人に頼らず生きていけるほど、甘くない。
好きなサッカーや漫画はどうだろうか?
一番得意なのは水泳。でも、全国レベルですらない。
小さな可能性を高校卒業のギリギリまで試した。
だけど、結局全部やりたいことは可能性がないという結論に至った。
最後に残ったのが経営者。
とは言え、経営も簡単ではない。本を読み漁り、経営者に何が必要か考えた。
「算数」と「コミュニケーション能力」が必要というのが自分なりの結論。
算数は、客単価、客数など経営に関する数字が脳内に浮かび、四則演算する癖を指す。
これは得意というか、昔から銭勘定が好きな子であった。卑しい子供である。
でも、コミュニケーションが全然駄目。
高校卒業後、水商売の店に2年半勤め、不動産屋と訪問販売の営業もやった。
コミュニケーションの勉強、物を売る勉強を徹底的にした。
もちろん超絶ブラックな職場だったが、だからこそ身になった。
これが25歳で起業するまで。そこから生活が安定するまで何年もかかった。
ようやく自分だけのレールができたのは20代後半。
自分だけのレールを歩くのは最高です。
でも、新しい道を舗装するには時間がかかる。
いつか自分にツキが回ってくるなんて思っていたら、一生来ないという話です。